プロジェクト・ウェストフォードと呼ばれる実験が、アメリカ・マサチューセッツ工科大学のリンカーン研究所によって1963年に行われた。これは長さ2cmの銅製の針を高度3500?3800km、傾斜角87?96度の軌道に散布し、これに電波を反射させることで長距離通信を可能にするものであった。当初の目的は達成されたものの散布された針は実に4億8千万個に及び、国際的な批判を浴びた。現在でも多くの針が軌道上を周回している。
カタログ化された大きいデブリとのニアミスを事前に予測して回避するのは可能であり、またmm単位のデブリなら宇宙船の方にバンパーを設けることで衝突した時のダメージを軽減できるが、その中間の大きさのデブリへの有効な対処は難しい。 デブリを減らすためには、使用済みのロケットや人工衛星を他の人工衛星と衝突しない軌道(墓場軌道)に乗せるか大気圏突入させる、デブリを何らかの手段で回収するなどの対策が必要である。これらの対策は少しずつ開始されているが、小さなデブリを回収する手段については(レーザーで溶かしてしまうというものまで含めて)様々な方法が提案されているものの、まだ実用化されていない。基本的なデブリ対策としては、地上におけるゴミ問題と同様に、ゴミを出さない(発生させない)ようにするのが最良策である。
1981年にはコスモス1275が破壊されて300個以上のデブリとなったが、この衛星には圧力容器のような爆発の原因となりうる内部構造が無いため、デブリとの衝突が疑われている。
1996年にはフランスの人工衛星セリース (Cerise) がデブリと衝突し、衛星の一部が本体からもぎ取られて新たなデブリになっている。衝突の相手は1986年にアリアン・ロケットが破壊された際のデブリのうちの一つであり、カタログ物体同士の初の衝突であった。
2006年にはロシアの静止衛星エクスプレスAM11 (Express-AM11) がデブリとの衝突によって機能不全に陥り、静止軌道から墓場軌道へ移動させられた。
2009年2月12日16時55分(UTC)には、北シベリア上空約790kmで機能停止中であったロシアの軍事通信衛星コスモス2251号とイリジウム社が運用中であった通信衛星イリジウム33号と衝突し、少なくとも500個以上のスペースデブリを発生させた。これは非意図的な人工衛星本体同士の衝突としては世界初のものである。
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宇宙空間に長期間曝露されていた物体の表面には多数の微小なクレーターが出来る。衝突したのがメテオロイドかデブリかは、クレーターの底に付着した残留物を分析したり、クレーターの形状から衝突速度を推定することで判断できる。
1983年に打ち上げられたスペースシャトル・チャレンジャー (STS-7) では、軌道上で窓ガラスに何か(おそらく人工衛星から剥がれた塗料の粉だろうと考えられている)が衝突し、深さ約0.5mmの微小クレーターが出来た。 また、1984年にチャレンジャー (STS-41-C) はソーラーマックスの外壁2.5平方メートルを回収したが、その表面には約3年の曝露により千個ものクレーターが作られていた。このうちの約7割が人工的なデブリによるものとされている。
その後、ハッブル宇宙望遠鏡の太陽電池パネル(1990年?1993年)、SFU(1995年?1996年)などの同様の調査により、時代が下るにつれて衝突頻度が加速度的に上昇していることも判明している。 つまり、現在、微小デブリとの衝突はきわめて日常的な出来事になっている。